法律系ライターあさきみえの日々雑感

ライターとしての実績やライターとして日頃思ったり考えてたりしていることが中心です。

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最近、ある同業の方から久しぶりに連絡があり、
やり取りをしていく中で、
ライターの報酬相場についての話になった。

たとえば、弁護士や社労士、行政書士といった
士業の方であれば、ある程度その業界で
報酬の基準のようなものがあって、
それに基づいて個々に報酬を定めているのだと思われる。
(注:あくまで私見)

ライターのお仕事に関しては、
いわゆる報酬基準のようなものは存在しない。
だから報酬設定に迷うライターも多いのではないだろうか。
かく言う私もその一人だ。

一口にライターと言っても、そのジャンルはとても幅広く、
経済系やビジネス系、金融系といった
どちらかというと堅い分野を得意とするライターもいれば、
ライフスタイル系やスピリチュアル系などのやわらかい分野を
得意とするライターもいる。
その他、恋愛・ファッション・旅行・・教育・古美術・
音楽・書評・エンジニア・サイエンス・ITなど
ライターの数だけ専門分野があると言っても
決して過言ではない(と思う)。

おそらく、それぞれの分野にだいたいの報酬相場が存在するのだろうが、
その相場の価格帯というのはかなり広いのだと予想される。


私の専門とする法律分野や経営・ビジネス分野の
ライティングのお仕事に限って言えば、
ここ半年くらいで経験値と自分の力量から
ようやく相場が見えてきた。

なので、新規でお問い合わせをいただいたときには
「これくらいが妥当」というラインで
堂々と交渉もできるようになったと思う。

その報酬は決して安くはないが、高いとも思わない。
しかし、だからといってどこまで報酬を上げてよいものかは
まだまだこれから考えていかなければならないと感じている。

ライターの仕事をし始めて
日々とても感じていることがある。

昔、新卒の頃、4年ほど物流系の会社で
貿易事務の仕事をしていた。

貿易事務には輸入と輸出の
2パターンあり、
(厳密にいえば輸入・輸出・三国間の
3パターンだが)
私が担当していたのは輸出。

商社さん・メーカーさんなど
担当顧客をつけてもらい、
クライアントや港の現場担当者との
スケジュールのやりとりから
通関書類・船積書類の作成 、
船会社へのbooking、
海上保険など必要書類の手配、
船会社に足を運んで
船荷証券のピックアップなど、
さまざまな業務をこなした。

さらに、なぜか一派遣社員の身でありながら
船会社との海上運賃の交渉まで
おこなっていた。

仕向地は1カ所ではなく、
ヨーロッパもあればアメリカもあれば
東南アジア・中国・韓国などさまざま。

それぞれの仕向地により
必要な書類も違う。
さらに、船積のスケジュールも
みんなバラバラ。
 
それらをすべて把握した上で、
常時、手元に10件ほどの進行中の案件を
かかえながら
ひと月あたり30〜50件ほどの船積案件を
さばいていた。

途中、担当顧客が交代になったり
取引先へ出向したり駐在になったりしながらも
ずっと同じ業務に携わっていたため、
この4年で進捗管理能力が
かなり身についた。
 
さらに、貿易の仕事は
タイトなスケジュールの案件が
急に入ってくることもあるので、
それにそなえて
常に予定より前倒しに仕事を進めていた。

その結果、社内外から
「仕事が早くて正確」との評価を
いただいたりした。


ライターの仕事も、
クライアントもジャンルも
内容も異なる案件を常に複数かかえて、
それらの納期をすべて把握しながら
スケジューリングして進めていく仕事。

当然、納期がタイトな案件も出てくるが、
今も前倒しできるものは予定より前めに
案件を片付けるようにしているので、
タイトな案件もなんとか対応できる。
(どうしても無理な場合は
お断りせざるを得ないが)

こう見ると、どちらも
進捗管理能力が問われるという点で、
ライターと貿易事務って
全く違う仕事のように見えて
実はけっこう似ていることに気がつく。

4年かけて培った進捗管理能力や
心がけが今、とても役に立っているので
社会人になって最初に
貿易の仕事に出会えたことは
非常に良かったと思う。

まだ20代半ばそこそこだった私に
いろいろな経験をさせてくれた
会社にも感謝している。 

最近とても思うのが、
ライターの世界にも「適材適所」って
いうものがあるんだな 、ということ。

 一口にライターといっても
その仕事はさまざま。

紙媒体で雑誌・新聞・フリーペーパーなどの
仕事をしている人もいれば、
ネットの世界でメディアやニュース、blog記事などを
書いている人もいる。

ランディングページ(LP)や
ネット通販でよく見る、あの派手派手しい
長々とした製品の紹介ページも
ライターが手がけている
(・・・ことが多いと思う)。

ジャンルも、
やわらかめの内容だと
グルメ、ファッション、美容、
ヘルスケア、子育て、 インテリア、
マネー、ライフスタイルなど。

かための内容だと、
政治、経済、ビジネス、法律、
不動産、投資、保険など。
(マネー系も内容によってはこちらに入る)


そしてライターにもそれぞれ
得意・不得意分野が存在する。

たとえば、私の場合だと、
やわらかめの内容が全く書けない人だ。
(ということがだんだんわかってきた。)

たった800字のコラムに
3時間も費やすことも実際にあったりする。

かたい内容、特に法律が絡む内容だと、
1000字を1時間半くらいで
さらっと書けてしまう。

読むのはライトな内容も好きなのだが、
書くとなるとそうはいかないらしい。

なので、これからは
ライトな内容のものは
お引き受けしないことにした。

そういうライトなものが得意な人は
いくらでもいるので、
そういった方にお任せしたいと思う。

先週のお話になりますが、
6/2(木)の夜、DeNA Paletteが主催する
Palette Party vol. 3 〜 Writer Nite 〜
というイベントに行ってきました。

こちらはその名の通り(?)、
編集者とライターが一堂に会する
イベント。

スーツの人はほとんどおらず、
カジュアル雰囲気のパーティでした。

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最初に、
NYLON JAPAN編集長の戸川貴詞氏と
ノオト編集者・朽木誠一郎氏の
トークセッションがおこなわれました。

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左から朽木さん、戸川さん、司会の方(お名前を失念…)

<印象に残ったお話>

1. 編集・ライターに必要な素質とは

・美学
 (言葉では説明しづらいが、
  文章の構成や文字の並びなど)
・自分の理想とする文章があること
・編集的視点
 (編集者だけでなくライターにも必要)
 
2. いっしょに仕事をしたい編集者・ライターとは
 
・コミュニケーションがきちっと取れる
・求めるものにロジカルな答えを返してくれる(理系的思考)
・まじめに、真剣に、やるべきことをきっちりやれる(納期を守るなど)
・言葉の使い方のオリジナリティー
・「みんなで作っているもの」という意識や責任感をもっている
 
3. 雑誌・メディアに何が起きているか?
 
・雑誌が淘汰され、メディアが主体になっている
・しかし雑誌がダメというわけではない
・雑誌が減っている今だからこそ雑誌を出すチャンス
・良いものは売れる。だから読者が買いたいものを作ればよい。
・現在の価値観からすれば、
 雑誌より "スタバのカスタマイズ" のほうが上。
 だが、この地位を逆転させたい。

 4. 編集者・ライターのキャリアは今後どうなる?

・なんでもできる「ゼネラリスト」であることが大前提
・できれば動画や写真の撮影もできるライターがのぞましい
・その大前提の中で、なにかひとつ飛び抜けたもので勝負する

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こんなお話でした。

普段、編集の方のお話を聴く機会なんて
めったにないので、
非常に勉強になりましたね。

特に、戸川氏が

「言葉のオリジナリティは確かに必要だが、
オリジナリティがあって納期が遅れる人と、
オリジナリティは薄いが納期を守る人を比べたら、
僕は後者のほうを取る」

とおっしゃっていたのが印象的でした。
やっぱり納期が優先なんだ、と。


トークセッションのあとは懇親会。
周辺にいた方4〜5人と
名刺交換させていただきました。
私の周りの席は編集者の方が多く、
「××というメディアでライターさんを
探してるんですよ〜」
というお話をされていました。

中には私がライターであることを
聞きつけて、わざわざご挨拶に
来てくださった編集さんまで(笑) 。

ライター需要を改めて実感するとともに、
ライターさんで
どこかのメディアで書きたいと
思っている方は、こんなところに
来たらいいんじゃないかなぁと
思いました。

ライター探してる編集さん
多かったですよ。

私は特別メディアで
書きたいというわけではないので
アレですが。。。

でも、編集さんのナマの声を聞くという点では
参加してよかったです。 

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