だいぶ時は遡りますが、
3月19日、今話題の「檻の中のライオン」の著者で
弁護士の楾(はんどう)大樹先生による、憲法のお話会に参加しました。
(楾先生について詳細はこちら)
いちおう法学部出身なので、憲法の中身は
当然知ってる(成績もAだったと思う)。
数年前に行政書士の試験を受けたときにも
試験科目だったから勉強した。
…のはずだった私ですが。
「憲法はだれが守るべきもの?」
「基本的人権って誰からもらったもの?」
など、憲法の根本的な考え方の部分を
問われると、案外わからないもの。
楾先生は、憲法を「檻」、権力を「ライオン」にたとえて
本来の「檻」と「ライオン」のあるべき姿や
現在の状況についてパペットを使って
わかりやすく説明してくださいました。
本来は私たちが檻を作ってライオンを
閉じ込め、ライオンがこの檻から出ないよう約束したはず。
なのに、現政権は
檻の中が見えないようにカーテンをつけたり
(特定秘密保護法の成立)、
やわらかい檻に作り替えたり
(憲法改正の発議の要件を緩和)、
いざというときは中から鍵を開けて外に出られるようにしたり
(緊急事態条項の創設)、
と、だんだん檻から出て好き勝手に暴れようと
しています。
法案の審議をロクにしないで強硬採決したり、
臨時国会の開催を求められても開かなかったり、
臨時国会を開いたと思ったら衆議院をいきなり解散したり、
公文書を総理の答弁に合致するように偽造させたり、、、が最たる例。
もし、このまま野放しにしておくと
将来私たちのほうが檻に閉じ込められてしまうときが
来るかもしれません。
このように・・・
楾先生は、憲法の条文を旬の時事ネタに
からめてわかりやすく説明してくださるので、
今日の2時間で憲法の理解が深まりました。
また、同時に自民党の改正憲法草案の
おそろしさも。
憲法は、赤ちゃんからお年寄りまで
すべての人に関わる法律。
政府が憲法の決まりを無視して暴走し、
憲法改正のための国民投票が秒読み段階に
なっている今、もう「知らない」では
すまされません。
国のやっていることすべてを疑い、
本当に正しいことをしているかどうかを
絶えず考えてチェックすることが、